はじめて電話占いを使った日のこと
※ この記事は、電話占いを初めて利用する方の不安に寄り添うために書いた創作のストーリーです。特定の個人の実体験ではありません。
電話占いって、実際どんな感じなんだろう。気にはなるけど、最初の一歩がどうしても踏み出せない。——その気持ち、すごく分かる。だから今日は、はじめて電話占いにたどり着いた人の心の動きを、ひとつの物語として書いてみる。たぶん、あなたの夜とちょっと似てる。
かける前の、長い迷い
彼から連絡が来なくなって、もう三週間。最初の一週間は「忙しいだけ」と自分に言い聞かせていました。でも、二週間を過ぎたあたりから、夜になると決まって同じことばかり考えるようになっていました。私、何か悪いことを言ったかな。もう気持ちが冷めてしまったのかな。答えのない問いが、頭の中をぐるぐると回り続けます。
思いきって、仲のいい友達にLINEで相談してみました。けれど返ってきたのは「気にしすぎだよ」「そのうち連絡くるって」という、やさしいけれど少し他人事のような言葉ばかり。友達を責める気持ちはありません。ただ、軽く流されるたびに、自分の不安だけが置いてけぼりになっていくようで、かえって苦しくなっていきました。誰かに本気で、この気持ちを聞いてほしい。でも、こんな重い恋の話を何度もするのは申し訳ない——そう思うと、誰にも言えなくなっていきました。
眠れない夜、スマホの画面をなんども開いては閉じて。彼とのトーク履歴をさかのぼっては、最後の「おやすみ」のスタンプを見つめる。そんなことを繰り返していたある晩、検索の途中でふと目に留まったのが、電話占いというものでした。
正直、最初はまったく乗り気ではありませんでした。占いなんて本当に当たるの? 知らない人に、こんな恥ずかしい恋の話をするなんて。それに料金だって、どれくらいかかるのか見当もつかない。気になってサイトを開いてみても、登録ボタンの前で指が止まってしまう。「やっぱりやめておこう」とアプリを閉じる——そんな夜が、何日も続きました。無料で試せるポイントがあると書いてあるのは見えていたのに、それでも最初の一歩が、どうしても踏み出せなかったのです。
思いきって、かけてみた
ある夜、もうどうしようもなく気持ちがあふれて、無料ポイントの範囲で試せるならと、思いきって申し込んでみました。電話の向こうから聞こえてきたのは、想像していたよりずっとやわらかい声でした。
「いま、つらいことがあったんですね」。その一言で、はりつめていたものがふっとゆるんで、気づけば涙が出ていました。占い師さんは急かさず、私の話を最後まで聞いてくれました。
カードを引いてもらいながら、「彼はいま自分のことで精一杯みたいですね。でも、あなたを嫌っているわけではなさそうですよ」と、静かに伝えてくれました。それが当たっているかどうかは、正直まだ分かりません。でも、誰かに気持ちを受け止めてもらえたこと自体が、こんなにも救いになるなんて。
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占いは、答えじゃなくて「整理する時間」だった
電話を切ったあと、状況が劇的に変わったわけじゃない。彼から連絡が来たわけでもない。それでも、ずっとぐるぐるしてた頭のなかが少しだけ整理されて、「もう少し、自分の時間を大事にしてみよう」って思えた。それだけで、あの夜の重さはずいぶん軽くなった。
占いは、未来を言い当てる魔法じゃない。当たるか当たらないかで言ったら、正直そこはどっちでもよかったのかもしれない。ただ、迷ってる気持ちを誰かにちゃんと受け止めてもらって、言葉にして、整理する。その時間が欲しかったんだと思う。
ひとりで抱えてる夜は、本当に長い。スマホの中の「おやすみ」を何回も見返すくらいなら、一回だけ、知らない誰かに声に出してみるのも悪くないよ。——抱え込むのが偉いわけじゃ、ないからね。